立体図形が苦手というご相談をよく受けます。
本年は冬期に「低学年でやっておきたい算数」として立体図形を扱いました。
中心となるのは、フリーハンドで絵を描く練習です。
生徒の作品を並べてみます。
実際の積み木が全員に配られ、手元に置いて参考にします。
結果を見れば一目瞭然。積み上げられた立方体の数を数えたり、切り口を正しく把握する問題に対応できない子供たちのその理由がわかります。
「立体図形の性質を正しく反映したイメージをつくることができない」のです。
「平行が維持されること」「同じ長さがどこか」「上下、左右の関係」などの重要な情報は、問題文に書かれている図形は、そのまま利用すればよいのですが、書かれていない図形には全く想像がつかないつまり理解度が浅いので正しく反映できないことが原因なのです。
学年が上がりまっすぐ線を引けるようになればある程度うまくなるのでは?というのは甘い期待です。この問題を、ご家庭にお持ち帰り、図形の苦手なお兄ちゃん、お姉ちゃんに取り組ませたところやはり書けませんでした!という悲鳴にも近いご相談が相次ぎました。
ご家庭でも出来る立体図形の正しい知識とイメージのチェックです。意外なところに原因があるものです。
どことどこが同じ向き(平行)かというのは立体の把握において大切なポイント。実際の積み木をさわりながら理解させます。練習と理解度の深まりでだんだんうまくなってきます。
ともに1年生の作品。とてもうまくなりました。立方体の性質がしっかりと反映されています。
塾長苅野