先日の開成の2番のコメントに反響を頂いています。
「合格者平均72点だし、7.5分で正解では?」「7.4分では?」などなど。
すこしでも数学が出来る方なら、この問題の難点は「人数」を扱うための条件設定が甘いことだとお気づきのはず。ポンプで水を汲み出すのとは訳が違います。
この条件設定の緩さと解答欄から判断して、開成の先生の意図は「全員が(1)300人(2)7.5分に到達。ここで倍数制限について確かめをした生徒は(2)を7.6分に修正できる」という程度のひねりだと思うのですが・・・・。
ドツボコースをきちんと突き進み、「並ぶ」「行列がなくなる」「券を買う」ということについての定義を細かく考えると、(1)は301〜303人とか(2)7.4分とか出てくるのでしょうが、小学生相手ににそれはないかと。ドツボ2まで踏み込むと絶対にあの解答欄には収まりませんしね。開成の解答がここまで踏み込んでいたら、「さすが難関校!」ではなく、「入試作成能力なし!」という批判になる気がします。
ニュートン算を離散的な対象に当てはめると結構大変です。私は、小学生の時に宝くじ売り場の問題について気持ち悪い思いをしたことをはっきりと覚えています。
さて、開成の発表を待ちましょうか。
入試での混乱ついでに。私は、開成のこの問題よりも、武蔵でダイオードの問題が採点対象外になったことの方が残念。今週の一問でも扱ったし、生徒も楽しみにしていたはずなのに。