小学校の時、授業参観の日にそなえて、先生が「手を挙げて指されたくないときは、親指を折り曲げておきなさい。」と指示してくれました。心の底から「馬鹿かこいつは?」と思いました。
勉強をしたいからではなく、みんなが行っているから塾に来る生徒(行かせる家庭)がある時期から急増しました。これは家電の普及の法則(ある割合を超えると「全員が持っている」という意識が芽生えて一気に全世帯に広まるというもの)と一緒なのでしょうが、みんなと一緒であることが大事なので、とにかく周囲に埋もれていたいという思いが強すぎます。
わからないことを周りに気づかれるのが嫌。先生に気づかれるのも嫌。自分で気づくのも嫌。
でも塾には来る。その右へ習えの精神には頭が下がります。
が、私は間違えそうな生徒を指名し続けます。