2016/05/19(木)に行ってまいりました。
最初に説明会、その後に施設見学でした。
施設見学では、昨年同様に写真をいっぱい取ってきたいと考えていたのですが、聞いてみたら「公の場で使わないのなら」写真を撮ってもいいとのことでした。このブログは一応、公のものなのでアウト・・・。無念。
言葉で伝える自信がないので気になる方はとりあえず一度足を運んでみてください。ちなみに品川女子学院のシンボルフラワーは「薔薇」だそうで、校舎各階バラの花が植えられています。今はバラの花の盛りなので、とってもきれいでした。天気もよかったし、生徒も授業中で顔が写らないし、すごくきれいな写真になったはずなのに・・・もったいない。もうちょっと交渉スキルを磨いて出直します。
・・・ところで、公の場で使わないなら写真を撮ってもいい。ジワジワきますねこのセリフ。
さて、説明会のほうに参りましょう。
まずは校長の 漆 紫穂子 先生からのお話です。
品川女子学院では、28projectというものを実施しています。これは簡単に言うと、28歳の時に一人前の女性になっていられるように今からいろんな知識と経験を積んでいきましょうというプロジェクトです。なぜ28歳かというと、結婚・出産へ向けた行動を起こす(思考し、判断する)年齢であり、一度女性の労働率が下がる年齢でもあるからだそうです。このプロジェクト等を通して、「非認知能力」や「問題解決力」を鍛えていきたいとおっしゃっていました。
そして品川女子が大切にしていること4つについて、改めて説明していました。
①失敗 ②もめごと ③チームでの競争 ④忙しさ
これら4つについては、とにかく発生した事象で経験値を積んでもらいたい。そのために手伝えることはできるだけしたい。というつもりでおっしゃっているようでした。
続いて教頭の 石井 豊彦 先生からのお話。こちらは現在の学校の制度と大学合格実績についてです。
品川女子の授業では、最近流行りのアクティブラーニングに力を入れています。また、それをさらに具体的にした、「プロジェクトベースドラーニング」という形式を取り入れているようです。具体的には企業と提携し、生徒が新商品の開発・発売を実際に行っています。これは他ではなかなか得られない経験になる気がしますね。他には英語教育に力を入れているようで、中3でニュージーランドへ3週間の修学旅行(という名の短期留学)、高1で10%程度の生徒は海外提携校への留学(単位変換制度があるので留年の心配なし)を行っているそうです。
大学進学実績については、今年度の現役4大進学率が94.6%で、うち50%程度がMARCHランク以上の学校へ進学しているそうです。指定校推薦枠は700枠程度あるが、ほとんど使われていないのが実情だとのことでした。
最後に広報部長の 平川 悟 先生から、中学入試についての報告がありました。
例年、合格者最低点が6割程度になるように作問しているが、昨年度の従来型入試では合格ラインが高めだった。また、表現力総合型では合格ラインが5割だったとのこと。そして新年度入試へ向けた変更点や注意点について。
従来型では、①2回以上の受験でボーダーラインになった場合に考慮する。②小学生時に海外在住1年以上の場合には加点。③英検3級以上は加点。とのことでした。新年度の入試でも、例年と出題傾向は変えないようです。ここで僕から捕捉の注意事項ですが、品川女子の算数の記述問題については、採点基準が加点方式となっています。また、採点については算数特有の計算手法(面積図や天秤、状況図などの情景図の利用)や言葉による説明も部分点を加算してくれます。あくまで品川女子の先生が理解できればということなので、あまりに通常から離れた図などで習っている場合は注意が必要でしょうが、積極的に普段解いている方法をそのまま書いていっていいと思います。
そして表現力総合型では検査Iの試験時間を60分から70分へと変更する予定だそうです。これは難易度を変えずに得点のベースを上げたいということなのでしょうか。
全体を通した所感です。校長先生の経験値が高すぎて色々な経験を折り込んで話をされていたので、普段の校長先生からのお話は生徒にどの程度伝わっているのだろう・・・と思ってしまいました。しかし学校運営の方向性を誤ることはないだろうという安心感も同時に感じることができました。