ロジム公開講座実施のおしらせ
表で解く! マトリクス算数
算数において、『ミスが直らない』という相談が多くあります。そのミスの大半は『自分がした計算は何を求めているのか』を意識していないことによるものです。
これを一目で整理できる方法が表にまとめる『 マトリクス算数 』です。
この講座を通して表にまとめることにより、いろいろな問題を正確に、またわかりやすく処理する方法を身につけていきます。
小学校6年生(5年生で受講希望の方はご相談ください) ※「 」 はロジム生以外も受講可能な公開講座です。 |
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メール info2@lojim.jp もしくは 電話 03-5646-5646 受講希望の旨をご連絡下さい。 |
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3,240 円 |
場所: ロジム代々木校
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【第2回】表で解く倍数算 6/28(土) 10:00~12:00
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倍数算とは、ある2つの量が増えたり減ったりすることにより、はじめとちがう倍数関係になることを利用し、はじめの数や変化した数を求める問題をいいます。
この倍数算でおこりやすい誤答は以下のようなものがあります。
①問われている数を答えられていない。
②どこの比でそろえるのかがわかっていない。
例えば、
『兄と弟が持っている金額の比は4:3です。兄が弟から400円もらうと、持っているお金の比は
16:5になります。はじめに弟が持っていた金額はいくらになりますか。』
このような問題でいうと、
①『あげたりもらったりしても2人の合計はかわらない。はじめの2人の合計は4+3=7、兄が弟に
もらった後の2人の合計は16+5=21となる。7と21が同じなので21でそろえる。はじめの比を、12:9にする。兄は、16-12=4増えたことになる。これは、400円にあたるので、1が100円。
12が1200円よって、1200円。』
②『兄は400円もらうことで比が4から16になったので、16-4=12が400円にあたる。
1が400円÷12=33.333…あれ、割りきれない。』
などです。
数字だけで追っていくと、間違いに気づきづらくなってしまいます。また、何を求めているのかも
はっきりとしません。
では、表にまとめて解いてみましょう。
まずは、『はあと』の表を書きます。
そして、文章中にある数を埋めていきます。
この問題ではやりとりをしています。やりとりをしても和は変わりません。
よって、『はじめ』と『あと』の和が同じことに注目します。
ここで、〇数字の7と△数字の21が同じということがわかります。○数字は3倍、△数字は1倍することで同じ数にそろえることができます。比をそろえると以下のようになります。
兄の『はじめ』と『あと』を見てみると、400円増えることで□数字の4増えたことがわかります。
よって、□数字の4=400円だったことがわかります。
□数字の1=100円 となります。
弟のはじめもっていた金額は□数字の9なので
□数字の9=900円となります。
表にすることによって、それぞれの数が何を表しているかが明確になりました。これで取り違えることもなくなります。また、○数字と△数字ではそろっていないことも一目でわかるようになったのではないでしょうか。
倍数算は、大きく分けて3つのパターンしかありません。このパターンを身につければ解けない問題はありません。
入試でも上記のような単純な問題も扱われます。また、難しいといわれる問題であっても倍数算を利用することにさえ気付けば作業は単純なものです。
本講座では、入試問題を使い基本的な解法を身につけます。また、難しいといわれる問題の傾向をつかみ、倍数算を利用する場面に多く触れることで倍数算を使う場面の感覚を養っていきます。