徹夜でカードゲームに興じる人々を見ていて徹夜してしまった野村です。
なにやってんでしょうか・・・・・。
ところで、
教科書や参考書や辞典にすぐ手の届く環境で、
小学生に問題なり、作業を課すとします。
何人かの生徒に同じ課題を出してみると、
驚くほど解答、作業精度、作業時間に個人差が現れます。
ほんとに「驚くほど」の差なのです。
資料にすぐに手を伸ばし、調べ、途中で調べ方や資料を変えて、
解答につながるヒントを自分で整理し、そして脳みそという思考の工場で結論をまとめる。
片や、うんうんうなって手がストップし、考えているようで思考自体もストップ気味の生徒や、
資料に手が伸びるのはいいが、目的の情報になかなかたどりつけず時間だけが過ぎるのを
待つ生徒。
しつこいですが、まさに「驚くほど」差が現れています。
普段習わないのでしょうね、そして重要視されていないのでしょう、
「調べる力」「検索・参照する力」。
以前、精神科医の和田秀樹氏が著書の中で、
有名大学にいる生徒が全てにおいて優秀とは言えないが、共通した能力があるといった文脈の中で、
「東大をはじめとする有名な大学に在籍する学生と、そうでない学生の何が違うかというと、
なにか作業する時に、資料や電話に自然にすっと手が伸びる。思考停止にならない。」ということを書いていました。(出典忘れてしまいました。すみません。)
これ同感ですね。
現在、ロジムでは、小学校3年生以下の「学習能力到達度をはかる基準、指針」をなんらかのかたちで打ち出そうとしています。
厳しい言い方ですが、現在あるようなテストの点数でのみ到達度をはかり、それに一喜一憂し、結果を分析しようとしない、生徒、保護者の皆様には辟易することが多々あります。
ただ、我々のような学習教室や、それこそ小学校の場で、そういった基準・指針となるものが明示されてないという問題もあり、十把ひとからげに点数競争を批判するのも難しい状況です。
そこで、「小学校3年生終了までにこれが出来るようになったらすばらしい」という指針・基準(もしくは「イメージ」といったほうがいいかもしれません)を考えるというロジム内プロジェクト(←若干大げさ)です。
そういった到達点を考える作業の中に、さきほどの
「調べる能力」「参照する能力」を測る方法を考える
というのは、確実に入ってくるのだろうなと思いました。
の