「優秀」「デキるやつ」が共通して持っているもの

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「優秀」・「デキるやつ」がみな持っている特徴はあるか
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自分の周囲の大人や、そしてロジムの生徒を見るにつけ、”優秀”・”デキるやつ”と呼ばれる人々に何か共通の特徴がないものかと考える機会があります。正直多くはないのですが、確実に1つだけ言えるのが「ハマり力」を持っているということです。

ハマり力
「ハマり力」とは勝手な造語ですが、何かにハマり込む力です。没頭力と言い換えても良いのですが、興味を持ったこと、好きなことに、とことんハマってみる姿勢の強度です。長くハマる必要はなく、短期集中でハマり、あっさり飽きて他のことに移るにしても、そのハマっている期間のハマり方たるや尋常ではない、というのがデキるやつに共通する条件です。

ハマる対象はもちろん勉強とは関係ないことが多く、お菓子についてくるシールを集めたり、ラジコンの制作・改造だったり、サッカーや、水泳だったり、ゲームだったり、プログラミングだったり、昆虫だったり、そして、算数だったり、はたまたま岩石・鉱物にはまったり。そして、注目すべきは、ハマリング(ハマること・造語)に長けた人々はそれを勉強とはとらえていません。

このハマリングに長けた人々に優秀・デキるやつが多いのですが、その理由は彼らは勉強や将来の仕事とはまったく関係ない事柄でも、知りたくて知りたくしょうがなくなり多くを調べ情報を集め、より深く知るために集めた情報を複合的に分析する姿勢を、このハマリングの中で培うからでしょう。一生の宝物です。そしてハマリングは最高の教師です。

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ではどうしたら「ハマり力」を高められるか
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どうやったらハマり力を高められるか、ハマリングに長けた人になれるか、これがとても難しいところです。「ハマり力」を高めようと直接的に戦略的にできるものではありません。「ハマり力」をつける塾なんてものは存在しません。しかし、これも自分や周囲のデキるやつ・デキる生徒を観察していると共通して2つのことがあると思います。

一つは、取捨選択すべき多くの情報や体験を得ていること。単純に自分が知ったこと、触れたものの1000個に1個がハマり対象になるとしたら、接触する情報や体験を増やしたほうがハマリング状態になる可能性は上がります。とにかく多くの体験から自分の琴線に触れるものを取捨選択しています。これは親や周囲の影響がとても大きいのは容易に想像できます。

そしてもう一つ、気持ちの持ちようではありますが「それに時間をかけても意味がない」と思わない環境です。「やってみたい、面白そう」と思った時に最大の障壁になるのは「せっかく時間をかけても僕には向いていないんじゃないか」「それは無意味」という自分の内なる声や周囲の声です。それとは反対に、「まあやってみてつまらなかったら止めればいい」、そして「そもそも楽しいコトに意味があるかどうかを考えない人」のハマり力は大変強いです。

これも実は保護者や指導者が日々新しいことにチャンレンジしていたり、「やってみること」の面白さを伝え、そしてその面白さが、障壁を超える困難を大きく凌駕するものであることを教えられるかどうかで大きく変わります。

時々いますが「あんたにできっこないんだからやめときなさいよ」「そんなの無意味だからやめたほうがいいわよ」と言っている親御様、ハマリングの楽しさを、そして人生にわたるその効果を知らないのだろうなと、少々残念な思いをして見ています。この夏は良い機会ですので、お子さんといっしょにハマりの種まきを是非。

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