TEDxKyoto に行ってきました。
ジュニアプレゼンテーション協会の関係で、”魅力的なプレゼンテーション”を研究するという目的と、野村がNPO運営やらを手伝っているジャーナリストの堀潤氏が登壇するのでその応援という目的もありの日帰り京都出張でした。
なんのことはない「自分の考えていることを人に伝える」というイベントですが、登壇者のよく準備されたプレゼンテーション技術や、そもそも人を震わすに十分な「広げるべき信念 ideas worth spreading」により、プレゼンテーションがパフォーミングアートとして成立していました。
個人的に一番関心を持ったのは、駐大阪・神戸アメリカ総領事のパトリックリネハン氏のプレゼンテーションでした。彼自身が双子として生まれ幼い頃から「他者との差異」について考え、また自身がゲイであることを公表し「自分は一体何が人と違うんだ」と考え続けたという背景を持ちます。
“different”であることの重要性を語り、”different” は日本語で「違い」、そして、「違い」は”wrong”の「間違い」と同じ漢字を使っていることを例に挙げ、いかに日本という国では、”same(同じ)”であることに強い強制力がはたらいているかを話していました。
多様性こそが価値を生むというのは、ありとあらゆる分野で正しいことですし、それはもちろん教育現場でも同じことです。(これを話しだしたら長くなるので今度にするとして)
ロジムの教室でも生徒たちが「same(同質)であることで安心を得ようとすること。そしてそれによって貴重な経験を得る機会を減らしていること」を正直実感しています。
「差異」をとことん考える、そして差異を認め、また差異を称賛する、そういった姿勢をロジムの教材やカリキュラムまたは教室オペレーションに取り入れられないかと漠然とですが強く思いました。
できることからやってきます。