2026年 都市大附属 算数|読解力で差がつく入試問題

5. ある整数を以下の<手順>にしたがって計算していきます。

<手順>
① もとの整数を5で割る。
② ①で求めた数の小数第1位を四捨五入する。
③ ②で求めた数を3倍する。
④ ③で求めた数に、もとの整数を2で割ったときの余りを加える。

<手順>に従って求めた数を「トシコー数」と呼びます。

例えば、もとの数が11の場合は、

① 11 ÷ 5 = 2.2
② 2.2 の小数第1位を四捨五入して 2
③ 2 × 3 = 6
④ 6 に、「11 ÷ 2 = 5 あまり1」の1を足して 7

となり、11の「トシコー数」を求めると、7となります。
あとの問いに答えなさい。

「その問題だけのルール」を読み解けるかで差がつく

2026年 都市大附属中学校・算数

中学入試の算数では、これまでに習った知識をそのまま使うだけでなく、問題文の中で新しく定義されたルールを正確に読み取り、それを使って考えられるかが問われる問題が増えています。

2026年の都市大附属中学校では、「トシコー数」という、この問題の中で初めて登場する概念を扱う問題が出題されました。

「トシコー数」は、一般的な算数の用語ではなく、この問題の中でだけ定義されるルールです。
受験生は、そのルールを一から読み取り、与えられた手順に従って数を導き出していく必要があります。
このとき重要なのは、「知っているかどうか」ではありません。
問題文に書かれている内容を、過不足なく正確に読み取れるかどうかがすべてです。

この問題で特に問われているのは、「言い換えて理解する力」です。

トシコー数を求めるためには、提示された4つの手順をただ追うだけでは不十分です。
それぞれの手順が、

  • 何をしているのか
  • どのような意味を持っているのか

を自分の中で整理し、別の形で言い換えて理解する必要があります。

文章をそのまま追うだけでは途中で混乱しやすく、
「どこで何をしているのか分からなくなる」という状態に陥りがちです。

「理解したつもり」を防ぐ技術

このタイプの問題では、

  • 手順を自分の言葉で説明できるか
  • 式や図に置き換えられるか

が重要になります。

つまり、単に読むのではなく、
文章 → 自分の言葉 → 数式や構造へと変換する力が求められています。

ロジムでは、「読解力」を一つの力としてまとめるのではなく、

  • 言い換える力
  • 条件を整理する力
  • 情報を図式化する力

といった要素に分解し、それぞれを鍛える授業を行っています。

「問題文をよく読みなさい」という抽象的な指示ではなく、
実際に「言い換える」練習問題を通じて、具体的な読解技術として身につけることを重視しています。

(1) 全部読まない
新しいルールを最後まで読まず、途中で思い込みで進めてしまう。

(2) 条件を忘れる
定義された手順や条件を途中で忘れ、誤った処理をしてしまう。

(3) 言い換えられない
文章の意味を自分の言葉や式に変換できず、理解が浅いまま進めてしまう。

(4) 想像できない
手順の流れや操作の意味を具体的にイメージできない。

(5) 数式化・図式化できない
文章で与えられた情報を整理し、構造として捉えることができない。