ロケット班の試行錯誤が詰まった“墓場”と、ロジムで育んだ探究心と好奇心

ロジムに7歳のころから通う橋本龍之介くんが率いる、東京都立小石川中等教育学校のモデルロケット班が、「ロケット甲子園2024」で見事優勝。2025年6月にフランス・パリで開催される世界大会への出場が決定しました!

ロジムでは、そんな彼らの挑戦の軌跡に密着し、世界大会に向けた歩みや裏側のストーリーを、ブログシリーズとして発信していきます。

モデルロケット班「RikuriX」は、これまで多くの大会で成果を重ねてきました。現在も活動を続ける高校生たちが、自らの手で設計・検証・改良を重ねながら、日々ロケット制作に取り組んでいます。

「RikuriX」というチーム名は、一見すると由来が想像しにくいかもしれません。 実は、物理研究会ロケット班に所属する「りくり」さんの名前からとったものです。

橋本くんは「彼はムードメーカーのような存在で、当時、軽い気持ちでその名前をチーム名にしたら、そのまま今まで残り続けています」と話します。

活動当初は、仲間内でのちょっとしたノリから名付けられたチーム名でしたが、そのまま参加した大会で好成績を重ねるうちに、いつの間にか「RikuriX」の名が全国に広まり、ついには世界大会出場へ。本人たちですら想像していなかった快進撃に、驚きと実感が入り混じっている様子です。

高校生らしい明るさと柔らかい発想が、結果としてチームの空気をつくり、活動の原動力になってきたのかもしれません。

特別な意味を込めたわけでも、完璧な戦略があったわけでもなく、だからこそ無理のない自然なかたちで積み重ねてきた努力が、いま確かな実績として形になっています。

モデルロケット製作において、試作と失敗はつきもの。以前、学校を訪問した際に見せてもらった「棚」はとても印象的でした。

棚にはガムテープで「墓場」と書かれたラベル。そして中には数えきれないほどのロケットパーツが収められています。

これは、ボディーチューブの強度実験や設計の過程で生まれた“採用されなかった部品たち”の保管場所。「ロケット甲子園」に向けて重ねた検証の足跡が、静かに積み重なっていました。

この「墓場」は、努力の証。目に見える成果の裏に、数多くの失敗と挑戦があったことを物語っています。

棚に眠る試作品たちの先に、輝く成果がありました。賞状の山はすべて、モデルロケット班が積み重ねてきた努力の結晶です。(写真右:全てモデルロケット班の賞状です!)

地道な取り組みが、一つひとつの結果につながっていることが伝わってきます。

モデルロケット班の中心メンバーである橋本くんは、日々の活動において、ロジムでの学びが活きていると話します。

「ロジムでは、数学や物理といった科目だけでなく、授業中の“脱線”も含めて、どれも興味深くて楽しい。いま学んでいることが、好きなことにつながったり、新たな興味の入り口になったりします」と橋本くん。

また、ロジムの講師と「投資」について会話を交わすこともあるそう。自分の興味を持ったことに対し、誰かと対話しながら広げていける場として、ロジムがあると感じているとのことです。

ロジムが目指しているのは、「受験のため」だけにとどまらない学び。
一人ひとりの興味や好奇心を起点に、探究する力、考える力を育てていくことが、ロジムの理念です。

「こうなりたい」「やってみたい」そんな思いを尊重し、形にする力を育てる場所として、これからも子どもたちを支えていきます。

モデルロケット班では、世界大会に向けた渡航費や制作費をご支援いただくため、
4月28日(月)よりクラウドファンディングを開始します!

  • 掲載サイト: 株式会社うぶごえ
  • 掲載URL: https://ubgoe.com/projects/916
  • プロジェクト責任者: 紫友同窓会 会長 戸叶司武郎 氏
  • 目標金額: 500万円
  • 募集期間: 2024年4月28日〜6月30日
  • 募集形式: 購入型(All-in方式)

世界大会という大きな舞台に挑むロケット班の歩みに、ぜひ応援をお願いいたします!