ロジム在籍生・橋本龍之介くんとロケット班の挑戦
7歳のころからロジムに通っていた橋本 龍之介くん。
彼が率いる東京都立小石川中等教育学校モデルロケット班が、ロケット甲子園で優勝。
今年6月には、フランス・パリで開催される世界大会に日本代表として出場します。

モデルロケットって何?という方はこちらの記事もご確認ください!
▶︎【モデルロケットとは】高校生が作る“本物”のロケット、その仕組みと挑戦
ロジムでは、そんな彼らを詳しく深掘りするとともに、知られざる苦悩や世界大会に向けての軌跡を追って記事にしていきます。
今回は、彼のこれまでの歩みとロジムで育んだ力、そしてロケット班立ち上げから世界大会に至るまでの軌跡をお届けします。
ロケットへの情熱が、部活の立ち上げへとつながった
橋本くんが宇宙に興味をもったのは、小学1年生の自由研究がきっかけ。
気象衛星「ひまわり8号」の打ち上げニュースを見て、宇宙の世界に惹かれたそうです。
小学3年生の時には、JAXAの衛星「つばめ」の名付け親に選ばれ、打ち上げを種子島宇宙センターで見学。
そこから「自分の手でロケットを作ってみたい」という想いが芽生え、モデルロケットに出会いました。
その後、「モデルロケットを部活にしたい」「大会に出場したい」という目標を掲げ、ゼロから部活の設立に動き出します。
しかし、火薬を使用する活動は前例がなく、安全性や管理体制への不安から、部活として認めてもらうには高いハードルがありました。
そこで橋本くんは、校長先生に直談判でプレゼンを実施。
さらに、小型ロケットの安全性を証明するために、校庭で実際に打ち上げ実験を行い、丁寧に安全性と教育的意義を伝えていきました。
こうした粘り強く丁寧な働きかけが実を結び、「ロケット班」として正式に発足することができたのです。
▶︎橋本くんが「ロケット部を作りたい!」と決意し、仲間を集め、校長先生にプレゼンしてまで部活動を立ち上げた、その原点の物語。
宇宙への憧れとモデルロケットとの出会いが、行動につながったリアルなストーリーをぜひご覧ください。
ロジムで育んだ「論理的思考力」が、ものづくりに生きている
橋本くんは小学3年生からロジムに通い、論理的に考える習慣を育んできました。
「小学校の自由研究では、5月ごろから予備データを取り、本実験の方法を計画していました。好きなことは徹底的に突き詰めるタイプでした」と当時の講師も振り返ります。
特に、ロケット制作において大きく役立ったのが“失敗から学ぶ力”。
最初の全国大会では、コピー用紙で作ったロケットで出場したものの37チーム中37位という結果。
さらに、秋の大会では全機が墜落し、記録を残せませんでした。
それでも彼は、なぜ失敗したのかを冷静に分析し、改良を重ねてきました。
この「原因を整理し、次の一手につなげる力」は、まさにロジカルシンキングの実践力。
▶︎橋本くんが語る「ロジムで学んだ論理的思考がどう役立ったのか」。
失敗の原因を探り、分析し、改良につなげる──そのプロセスを支えていたのが、ロジムで身につけた「考える力」でした。思考力が実社会でどう活かされるのか、教育の可能性を感じる一言一言に注目です。
全国大会での快挙、そして世界へ
その努力が実を結び、2024年には全国大会での総合優勝、そしてロケット甲子園でも優勝。
ついに日本代表として世界大会(IRC)に出場することが決まりました。
▶︎「最下位からの大逆転」ストーリー。最初の全国大会は37位、次の大会では全機墜落。それでも諦めず、数百回の落下実験と徹底した改良で、ついに全国大会・ロケット甲子園の両方で優勝。
中高生が本気で挑んだ日々とその成長の軌跡を、本人の言葉で語ってもらいました。



「夢のきっかけ」は、学びの中にある
橋本くんは、ロジムで学んだ「論理的に考える力」が、ロケット開発や失敗の分析にとても役立ったと話してくれました。特に、「失敗した理由を突き止めて、次の改善に活かす」というプロセスにおいて、ロジカルシンキングが大きな支えになっていたそうです。
自由研究、ロケット班、世界大会――。
どれも、好きなことに夢中になり、その中で学んだことを活かす経験がつながっています。
ロジムでは、受験にとどまらず“自分の考えをもとに行動する力”を育む学びを提供しています。
子どもの「好き」が「夢」に変わる瞬間を、私たちはいつも応援しています。
世界大会へ向けて、クラウドファンディングにも挑戦中!
ロケット班では、世界大会の渡航・製作費を集めるため、クラウドファンディングを実施予定です。
個人・企業問わず支援を募っており、準備が整い次第、こちらでも情報をお知らせいたします。