
はじめに
「小学生の読解力を上げるには、たくさん本を読めばいい」
そう考えられることは少なくありません。
もちろん読書は大切です。しかし、本をたくさん読んでいても、国語の問題になると正答率が上がらなかったり、算数の文章題でつまずいたりすることがあります。
なぜでしょうか。
それは、読解力が単に文章を読む力ではないからです。
近年の中学入試では、国語だけでなく算数・理科・社会でも「文章を読み取り、必要な情報を整理して考える力」が求められています。
読解力は、すべての学習の土台となる力です。
では、小学生の読解力を上げるためには何が必要なのでしょうか。
読解力とは「文章を読む力」ではない
読解力というと、
- 文章を速く読める
- 難しい漢字が読める
- 本をたくさん読んでいる
といった力をイメージするかもしれません。
しかし、本当に必要なのはそこではありません。
読解力とは、
文章の情報を整理し、意味を理解し、必要な情報を取り出して考える力です。
例えば、
「太郎は雨が降っていたので傘を持って学校へ行った」という文章であれば、
- 太郎が行動したこと
- 雨が降っていたこと
- 雨だから傘を持ったという関係
を整理して理解する必要があります。
つまり読解力には、
- 情報を分ける
- 関係をつなげる
- 言い換える
という思考のプロセスが含まれているのです。
小学生の読解力が伸びない本当の理由
読解力が伸び悩む子どもの多くは、文字が読めないわけではありません。
問題は、文章の中にある情報を整理できていないことです。
例えば長い文章になると、
- 誰の話なのか
- 何が起きたのか
- なぜそうなったのか
が頭の中で混ざってしまいます。すると文章は読めているのに、
- 問題の意味を取り違える
- 条件を読み落とす
- 問われていることと違う答えを書く
といったことが起こります。
これは国語だけではありません。算数の文章題や理科・社会の資料問題でも同じです。
読解力を上げるために必要な3つの力
① 情報を整理する力
ロジムでは、情報整理を「仲間集め」と呼んでいます。
文章を読んだときに、
- 人物について書かれていること
- 場所について書かれていること
- 理由について書かれていること
を整理していきます。
文章をそのまま読むのではなく、情報を整理しながら読むことで理解度は大きく変わります。
② 言い換える力
読解力が高い子は、文章をそのまま覚えているわけではありません。
自分が理解しやすい言葉に置き換えています。
例えば、「雨が降っていたので傘を持った」という文章なら、
「雨だから傘を持った」と言い換えることができます。
文章を言い換えられるということは、意味を理解できているということです。
中学入試でも、この「言い換える力」は非常に重要になります。
③ 絵にする力
文章だけでは理解しづらい内容もあります。
そんなときに有効なのが図式化です。
ロジムでは「エニスル(絵にする)」という学習法を通して、
- 関係性を図にする
- 情報を見える化する
練習を行っています。図にすることで、頭の中で整理しやすくなり、文章の意味も理解しやすくなります。
読解力は国語だけの力ではない
「読解力=国語」と思われがちですが、実際は違います。
例えば、
算数:文章題の条件を整理する
理科:実験結果と原因を読み取る
社会:資料やグラフから情報を読み取る
どの教科でも、文章から必要な情報を取り出す力が必要です。
だからこそ読解力は、すべての学習の土台になるのです。
中学入試で求められる読解力とは
近年の中学入試では、単純な知識問題が減り、
- 長い文章を読む
- 資料を比較する
- 条件を整理する
- 理由を説明する
といった問題が増えています。
つまり、知識があるだけでは解けない問題が増えているのです。
中学入試で求められているのは、「何を知っているか」だけではなく、
「文章から必要な情報を取り出し、考えられるか」という力です。
ロジムが考える読解力
ロジムでは、読解力を国語の技術とは考えていません。
読解力とは、情報を整理し、言い換え、関係性をつなげて考えるための力です。
だから授業でも、
- 仲間集め(整理する)
- 言い換える
- エニスル(図にする)
といった練習を通して、読解力を育てています。これは国語だけでなく、算数・理科・社会にも活きる力です。
まとめ
小学生の読解力を上げるために必要なのは、本を読む量を増やすことだけではありません。
大切なのは、
- 情報を整理する
- 言い換える
- 図にする
という技術を身につけることです。
読解力は才能ではありません。
正しい方法で練習すれば、誰でも伸ばすことができる力です。



