宿題がワクワクに変わる!ロジム流「問題を作る宿題」の秘密と効果

多くの学習塾では、宿題が「与えられるもの」として存在します。ドリルの〇ページから〇ページまで、反復練習、漢字や単語の暗記……。こうした宿題に「つまらない」「やる気が出ない」と感じる子どもも少なくありません。やらなきゃいけないからやる。先生に怒られるから終わらせる。そんな義務感だけの宿題では、学びは続きません。

でもロジムでは、宿題に対するイメージがまったく違います。宿題は「学びを深める時間」であり、「自分の頭で考える力を育てる場」。だからこそ、ロジムの宿題の特徴を一言で言うなら——「生徒が自分で問題を作る宿題」です。

このユニークな宿題スタイルは、「出されたものをやる」受け身の姿勢から、「自分で考え、自分で作り、自分で学ぶ」積極的な学びへと、子どもたちの姿勢を変えていきます。

問題を作るには、内容を深く理解する必要があります。単に答えを暗記するのではなく、「何が重要か」「どのように問うと理解が深まるか」を考え、組み立てていく。そのプロセスこそが、思考力を育てる最大のチャンスなのです。

また、「自分で作った問題」を誰かに解いてもらうという行為には特別な楽しさがあります。子どもにとってそれは、まるでクイズ番組の出題者になるような感覚。「先生に出してみよう」「友達が正解できるかな?」そんなワクワクが、自然と宿題へのやる気につながっていきます。これまで「やらされていた」宿題が、「やってみたい」宿題へと変わる瞬間です。

1|考える力・構造をとらえる力

問題を作るには、教科書の内容をただなぞるだけでは不十分です。要点を理解し、情報の関係性を整理し、問いとして成立する構造に仕立てる必要があります。たとえば社会科の記述問題を作る場合、「この出来事はなぜ起きたのか?」「この制度が導入された背景は?」などを考える中で、自然と因果関係や背景知識への理解が深まります。これは、入試問題のような複雑な問いにも対応できる「構造をとらえる力」の育成につながります。

2|主体性と自信

「自分で決めて、自分で考えて、自分で作る」——この一連のプロセスは、学習への主体性を自然と引き出します。「なぜこの問題を作ったのか?」と先生に問われたときに、自分の言葉で説明できる経験は、子どもたちにとって大きな自信になります。実際、ロジムでは「この子、授業中よりも宿題でぐんと伸びたね」と驚かれるケースも少なくありません。自分の頭で考えたからこそ、理解の定着も深まります。

3|創造力と好奇心

ロジムでは、国語や社会、算数、漢字などあらゆる教科で問題作成を取り入れています。漢字の宿題では「面白い例文を作ってみよう!」という宿題が出されることも。

たとえば、「検挙:母が父をケンキョする。」といったユニークな例文が登場することもあります。発想の自由さを許容することで、子どもたちの創造力やユーモアのセンスが育ち、勉強そのものが“楽しいもの”になっていくのです。

【問題1】

次の(1)〜(4)の性質について、水素にだけ当てはまるものにはA、二酸化炭素だけに当てはまるものにはB、どちらにも当てはまるものにはC、どちらにも当てはまらないものにはDの記号でそれぞれ答えなさい。

(1)においがする
(2)空気より重い
(3)つくるときに塩酸を使う(代表的な発生方法)
(4)水にはほとんど溶けない

【答え・解説】

問題水素二酸化炭素答え
(1)におい無臭無臭D
(2)重さ1L…0.09g
空気の0.07倍
1L…1.98g
空気の1.5倍
B
(3)発生方法アルミニウム+塩酸炭酸カルシウム+塩酸C
(4)水にどのくらい溶けるか20℃・1㎤あたり0.02㎤20℃・1㎤あたり0.88㎤A

【ポイント】

気体の問題で選択肢問題を作ろう、という課題でした。
この問題は気体の性質の違いについて、重要な点を「比較」しながら考えていけることがすばらしいです。
よくある「水素にあてはまる性質はどれ?」というような「水素の燃える、という1つの性質にしか目が行かない」問題ではなく、水素にも二酸化炭素にも考えを及ばせ、しかも「複数の視点」から気体の性質を理解できる仕組みになっています。

さらに、解説もすばらしいですね。表の形式に近い形でまとめられているので、二つの気体の性質の違いが一目でわかります。この整理をするだけで、作った本人も「気体の性質を整理するための項目」まで意識がいき、他の様々な気体にも応用できる力が身に付きます。


【問題2】

やませによる例外は、日本海側よりも太平洋側で被害が大きいのはなぜですか。

(例)日本海側では、南北に走っている奥羽山脈によって、やませがさえぎられるから。

【ポイント】

「なぜ」に限定した記述問題
この記述問題は、地形に注目して冷害の原因を考えさせる構成になっており、とてもよくできています。
 太平洋側と日本海側で被害の大きさが異なる理由を、東北地方の中心にある奥羽山脈と結びつけて考えさせている点が、学習内容とも深く関係しています。
また、この問題は、冷害のしくみを因果関係でとらえる力を育てるだけでなく、ふだんの白地図作業に対しても「なぜこの地形が大事なのか?」という論理的な視点を持って取り組むきっかけになる内容です。


【問題3】

ABCを通るように点どうしを結んで平面を切ったときにできる図形を書き込みましょう。

【ポイント】

自分の間違えた類題を作って、丁寧に作図。「なぜ間違えたのか」を再構築する力が育つ。

ただ正解を見て「覚え直す」のではなく、自分で類題を作ることで、「何を見落としたのか」「どんな考え方なら正解にたどり着けるのか」を構造的にとらえる必要があります。ミスをきっかけに思考が深まっていきます。

ロジムに通っていなくても、このアプローチは家庭でも実践できます。たとえば、

  • 「今日の授業で面白かったことをもとに、クイズを作ってみて!」
  • 「社会のテスト対策として、ママに出題してみて!」

と声をかけてみてください。親御さんが子どものクイズに答えることで、「問題を出すって楽しい!」という体験につながります。ポイントは、親が問題を作るのではなく、子ども自身が「出題者」になること。自分で考える機会をもつことで、主体的に学ぶきっかけになります。

宿題に追われるのではなく、自分から学びたくなる宿題。
ロジムの「問題作成メソッド」は、子どもたちの思考力、主体性、創造力を引き出します。

「宿題=大変」というイメージから、「宿題=ちょっと楽しみ」へ。そんな学びの転換点が、ロジムにはあります。学習の本質に触れ、考えることが楽しくなる体験を、ぜひご家庭でも、ロジムの教室でも実感してください。

「宿題が楽しくなるって本当?」と思った方、まずは一度、教室をのぞいてみてください。
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