
ロジカルシンキングとは?
「ロジカルシンキング(論理的思考力)」と聞くと、名探偵のように鋭い推理で答えにたどり着く能力を想像するかもしれません。ですが、ロジカルシンキングとは本来、「理由と結果をつなげて、筋道を立てて考える力」です。
ロジムでは、20年以上にわたってこの力を「学びの基盤」として捉え、子どもたちに論理的読解力を育む授業を行ってきました。ロジカルシンキングは、一見国語の力に見えるかもしれませんが、実はすべての教科に通じる「学ぶ力」なのです。
ロジカルシンキングで身につく4つの力
- 情報を整理する力
問題や課題の中から必要な情報を見極め、重要な点に集中する力です。例えば「宿題が多くて困っている」という悩みに対しても、何が時間を奪っているのか、どこに無駄があるのかを整理し、効率的に取り組む方法を見出す力につながります。 - 論理的に結論を導く力
「なぜ?」「どうして?」と問いかけながら、筋道を立てて結論を導く力です。自分の考えを言語化することで、理解力だけでなく、説明する力も育ちます。 - 柔軟な試行錯誤力
正解がない状況でも、「こうすればうまくいきそう」という仮説を立て、試してみる柔軟性が育ちます。失敗を恐れず、そこから学ぶ姿勢を持てるようになります。 - 他者の視点に立つ力
ロジカルシンキングは他者の立場で考える力ともつながっています。「自分と違う考えをなぜ持っているのか」を考えることで、視野が広がり、協働的な学びも促進します。
ロジムが大切にしているロジカルシンキングの指導法
ロジムでは、次のような特徴的な方法で子どもたちにロジカルシンキングを育てています。
- 「なぜ?」を繰り返す授業
先生が「なぜこの答えになった?」「なぜそう思ったの?」と何度も問い返します。答えを導いた“理由”を丁寧に言語化する習慣をつけます。 - 読解力を重視
国語に限らず、算数や理科、社会の文章問題を正確に読み解く力を徹底的に鍛えます。読解力は、学びの基礎体力です。 - 自学自習を支える設計
授業中の「てんさくプリント」や、毎日10分の「まいにちロジム」、毎月の「到達度テスト」などを通して、自走力のある学びを設計しています。 - 正解主義からの脱却
ロジムでは「一発正解」を求めません。仮説を立て、検証し、改善する──このプロセスこそがロジカルシンキングの土台です。
フレームワークの活用例
ロジムの授業では、以下のような論理的思考のフレームワークを、子ども向けに噛み砕いて使っています。
- 因果関係(なぜ→だから)
- 分類と比較(どう違う?どう同じ?)
- 仮説検証(こうかもしれない→試す→直す)
たとえば「A君が怒っているのはなぜ?」という問いに対しても、「○○された→だから××した」と、思考をたどる練習をします。
まとめ:子どもたちに“考える力”を
「考える力」は、知識よりも長く子どもたちの人生を支える武器になります。
ロジムでは、論理的思考を土台にした学びを通じて、自ら学び、自ら判断し、行動できる子どもを育てたいと考えています。正解のある問題を素早く解くだけでなく、正解のない問いに自ら向き合える力を——それが、ロジカルシンキングです。
ぜひ、ロジムの授業でその第一歩を踏み出してください。