
万博関連の文章で「考える力」を鍛える
2025年の大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、未来の技術や社会のあり方を考える場として注目を集めています。
こうした「社会の未来を考えるテーマ」は、中学入試でも記述問題の題材として使われやすく、受験生にとっても見逃せない話題の一つです。
今回は、万博に関連した文章を使って、自分の考えを的確にまとめるための「記述力」を育てる方法をロジムの視点からご紹介します。
記述問題に出やすい万博関連の文章とは?
近年の中学入試では、社会問題や環境問題、AIやロボットの活用といった「未来」にまつわるテーマがよく出題されます。
大阪・関西万博の公式テーマにも、「未来社会」「いのち」「共生」「サステナビリティ」といったキーワードが並んでいます。
そのため、万博に関連する文章をもとに、「あなたの意見を述べなさい」という記述問題が出される可能性は十分にあるといえるでしょう。
Step1|まずは要約練習から
記述問題に強くなるには、まず「文章をどう読むか」が重要です。
ロジムの授業でも繰り返し伝えていることですが、どんな文章でもまずは「何について書かれているのか?」を一言で整理する習慣をつけることが記述の第一歩です。
たとえば、「未来社会ではロボットが人間の仕事を支える」という主旨の文章を読んだときの要約はこうなります:
要約例:「未来社会では、ロボット技術が発展し、人間の仕事を補助する役割を果たすと考えられている。」
このように要点をとらえて言い換える力は、記述力だけでなく文章読解全体の土台になります。
Step2|「自分の考え+理由+具体例」で書く
「意見を書きなさい」という設問では、感想ではなく論理的な構成が求められます。
ロジムでは、「自分の考え→その理由→具体例」という順番で意見を組み立てる練習を多く行っています。
たとえば、
記述例:
「私は、ロボットが人間の仕事を支える未来社会には賛成です。なぜなら、高齢化が進む中で、介護や医療の分野でロボットの活用が不可欠だからです。実際に、日本では介護ロボットが導入され始めており、人手不足の解決につながると期待されています。」
このように、主張→理由→具体例の流れで書くと、読み手に伝わる文章になります。
Step3|万博のテーマに関する話題に日頃から触れる
記述力を鍛えるには、知識や関心も不可欠です。日頃から以下のようなテーマに触れ、「自分だったらどう考えるか?」を話す・書く機会を持つことが効果的です。
- SDGs(持続可能な開発目標)と未来社会
- AIやロボット技術が社会にもたらす影響
- 環境問題とエネルギーの未来
新聞記事や動画、博覧会の紹介サイトなども活用し、視野を広げておきましょう。
Step4|実際に記述問題に挑戦してみる
最後は実践です。実際の入試形式に近い問題に触れながら、意見を組み立てていく練習をしましょう。
問題例:
「未来の都市では、自動運転の車が普及すると言われています。これについて、あなたはどう思いますか。理由も含めて説明しなさい。」
ロジムの授業では、このような問いに一人ひとりが自分の言葉で答える練習を行い、思考力と記述力を同時に伸ばす学びを重視しています。
まとめ|万博をきっかけに、記述力を伸ばす
中学受験の記述問題では、「要約力」「論理的に書く力」「知識と関心」がバランスよく求められます。
万博のような社会的なテーマは、そうした力を自然に育てるためにとても良い題材です。
ロジムでは、時事的なテーマを取り入れながら、生徒一人ひとりの思考を深める指導を行っています。
「文章を読む力」「考えをまとめる力」「相手に伝える力」を伸ばしたい方は、ぜひ一度ロジムの授業を体験してみてください。