私たちが「ロジカルシンキング」を子ども向けに教えている理由

ロジカルシンキングと聞くと、名探偵のように「鋭く答えを導く」イメージを持つ方が多いかもしれません。しかし実際は、少し違います。ロジカルシンキングは、「明確な正解がない状況」で、より良い答えを見つけるための考え方です。社会で必要な問題解決の羅針盤ともいえるこのスキルを、私たちは子どもたちにも教えています。

学校の勉強と社会との大きな違い

学校で取り組む問題は、すでに正解が確定しているものが多いです。たとえば、「この図形の面積は?」や「鎌倉時代に行われた救済政策は?」といった問題です。先生たちの指導のもと、効率よく覚えて正解を導く力が養われます。

しかし、社会に出ると状況は一変します。答えのない問題や不確定な要素が絡む課題に取り組む必要があります。

たとえば

  • お客様を満足させるにはどうすればいいか?
  • チームがより効率的に働くためには何が必要か?

こうした問題には明確な答えがありません。正解がない世界で子どもたちが自分なりに試行錯誤しながら解決策を見つける力を育むために、ロジカルシンキングは非常に重要なのです。学校での「覚える学び」に加えて、社会での「考える学び」を補完するのが私たちの目標です。

ロジカルシンキングで何が身につくのか

ロジカルシンキングを学ぶと、以下の力が身につきます。

  1. 複雑な情報を整理する力
    問題を分解し、重要な要素に集中する力が鍛えられます。たとえば、「宿題が多すぎて困る」ときに、具体的な課題ごとに取り組むことで効率的に解決できます。この力がつくと、「何から手をつければいいかわからない」という状況でも冷静に判断できるようになります。
  2. 論理的に結論を導く力
    「なぜ?」や「どうして?」と問いかけながら、筋道を立てて考える習慣が育まれます。子どもたちは、日常生活や勉強の場で「どうしてこれが答えなのか」を自分で説明できるようになり、自信を持って行動する力が身につきます。
  3. 柔軟な試行錯誤
    完璧な解決策がなくても「大きく外れない」仮説を立てる力を養います。この力を身につけることで、結果を受け止めて改善する姿勢が育ちます。「一度失敗しても、そこから学べばいい」という前向きな姿勢は、子どもたちの自己成長に大きく貢献します。

ロジカルシンキングの柔軟さ

ロジカルシンキングと聞くと、「こんな場合はこうする!」というような明確な方法があると思われがちですが、実はそうではありません。むしろ、ロジカルシンキングはふわっとした「柔らかい」スキルなのです。

この柔らかさとは、「特定の状況で絶対的な正解を導く」ものではなく、不確定な状況の中でも「大きく外れない仮説を立てて、進める方向性を見つける力」を意味します。たとえば、宿題の計画を立てる際に「何を優先するべきか?」と考え、最も合理的な方法を選ぶようなプロセスです。

たとえば、友達とトラブルになったときも「相手の立場で考えるとどうだろう?」と視点を変えることで、冷静に行動できるようになります。問題を客観的に分析する力を育てることで、人間関係のトラブルも冷静に解決できるようになります。

また、答えを「これが正解!」と決めるのではなく、全員が納得できる仮の答えを導く力が身につきます。これにより、子どもたちは「絶対的な正解がなくても、行動を進める方法がある」という考え方を学び、自信を持ってチャレンジできるようになります。

ロジカルシンキングの良いところは、何度も試して失敗しながら成長できる点です。一度で完璧な答えを出す必要はなく、試行錯誤しながら少しずつ正しい方向に近づいていけます。たとえ間違えても、それを次の挑戦に活かすことができるのが、このスキルの強みです。

この柔軟性こそが、実生活や社会で役立つ力を育てます。ロジカルシンキングを身につけた子どもたちは、難しい問題にも怖がらず挑戦し、自信を持って成長していけるようになります。

遊びながら学べる「ロジカルプレイグラウンド」

ロジムでは、遊びながら学べる「ロジカルプレイグラウンド」という講座を開設しました。この講座では、ボードゲームやカードゲームを通じて、楽しみながらロジカルシンキングの基礎を身につけることができます。

子どもたちは、ゲームの中で自然と情報を整理する力や問題解決力、論理的思考力を鍛えていきます。「遊び」を取り入れることで、学びに対する抵抗感をなくし、自発的に考える姿勢が育まれます。

例えば、ボードゲームを使った授業では、「どうすれば効率よく勝てるか」を考える中で、戦略を立てたり、状況を分析したりする力を伸ばします。子どもたちは、「楽しい!」という気持ちを軸に、ロジカルシンキングを自然と吸収していきます。

ぜひ一度、「ロジカルプレイグラウンド」でお子さまの新たな可能性を体験してみてください!
詳しくはこちら 👉 ロジカルプレイグラウンド

ロジカルシンキングを子どもたちに教える理由

学校の学びで培った「正解を求める力」に加えて、社会で必要な「正解がない問題を解決する力」を子どもたちに届けたいと考えています。ロジカルシンキングは、論理的な判断力だけでなく、日々の生活での問題解決にも役立つスキルです。

たとえば、ロジムの授業では、「儲かっていない八百屋さんをどう助けるか?」といった実践的な課題を通じて、子どもたちが楽しく思考力を鍛えられる内容を提供しています。このような課題を通じて、子どもたちは「答えがない問題」に対しても自分なりの仮説を立て、行動に移せる力を育んでいます。

まとめ:未来に向けて今から始める学び

ロジカルシンキングは、子どもたちが将来直面するであろう課題に向き合う力を育てます。
「正解を覚える学び」から「答えを導き出す学び」へ。

これからの時代に求められるスキルを、ぜひ一緒に育んでいきましょう!

さらに理解を深めたい方へ!

ロジムのYouTubeチャンネルでは、代表の苅野が「学習に関する悩み」「社会/教育情勢」「中学受験」などについて、ご紹介しています。
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