「あの子は天才だから…」を卒業!子どもの学び方を変える習慣作り

「天才」という言葉の正体とは?

小学校4年生頃になると、学校や塾での成績に差が出てきて、「〇〇君は天才だから…」という声を耳にすることが増えてきます。この「天才」という言葉には、「同じ環境で勉強しているのに、どうしてあの子は自分よりできるのだろう?」という疑問が込められています。

実は、その「差」を生み出している理由を子どもたちが知らない場合がほとんどです。たとえば、優秀な子がどのように勉強しているのか、家庭でどんな過ごし方をしているのか、あるいは家庭学習の工夫など、そういった「できる子」の特徴を直接見る機会が少ないからです。

優秀な子どもたちの「見えない努力」

学校や塾では、優秀な子がテストで高得点を取る「結果」だけが共有されます。しかし、その子たちがどのように勉強しているのか、次のような「学び方」「勉強への姿勢」を知ることはほとんどありません。

  • どのように説明を聞いているのか
  • ノートの取り方や勉強の習慣
  • 家庭での時間の使い方や教材の活用法

これらを知ることができなければ、優秀な子の方法を真似することが難しく、その結果「あの子は天才だから」と思考を止めてしまいがちです。

「学び方」を子ども同士で共有するロジムの取り組み

ロジムでは、同じ時間に集まった子どもたちが「学び方」を共有する機会を大切にしています。先生や保護者からの一方的な指導ではなく、頭がいい人の習慣や方法を子ども同士で話し合うことで、自然と学び方を学んでいきます。

たとえば、ある子が「テスト勉強ではこの教材を使ってこうやると良かった」と話すと、ほかの子がその方法を試してみるようになります。「天才だからできる」という思い込みを払拭し、「どうすればいいのか」を学ぶ機会となるのです。

家庭での「学びの好循環」を作るには?

家庭でも、保護者の協力が重要です。ただし、保護者が「こうすればうまくいく」と一方的に指導するのではなく、親自身が学ぶ姿勢を見せることが効果的です。頭がいい子の親の特徴として、子どもが真似したくなるような「学ぶ姿勢」を実践していることが挙げられます。「家庭学習」と「習慣づくり」がポイントです。

1. 家庭学習をどう取り入れるか

<短時間でも計画的に教材を進める>

例:「今日は算数のドリルを2ページ進める」「国語の読解問題を1題解く」など、1日の目標を明確にする。
ポイント:タイマーを使って20分間だけ集中する「タイムブロック勉強法」がおすすめ。短時間でも集中して取り組めます。

<苦手分野を重点的に取り組む>

例:計算ミスが多い子は、計算ドリルを解いた後に「答え合わせシート」を使って間違い箇所を分析する。
ポイント:苦手科目や問題の解き直しを「宿題が終わった後の5分間」などに習慣化すると、負担が少なくなります

2. 習慣づくり

<土日の過ごし方>

例:朝10時までに「国語1題+算数の応用問題」を解く時間を確保。その後は自由時間にする。

ポイント:勉強と遊びのバランスを意識し、午前中に集中して勉強を終わらせるルールを作るとスムーズに進みます。

<勉強時間の確保>

例:毎日夕食後30分だけ、「今日の復習+明日の準備」を行う。

ポイント:時間を固定することで、勉強が日常の一部になり、スムーズに習慣化できます。

<家庭学習に親子で取り組む>

例:土曜日の午前中に親子で図鑑や辞書を使いながら「調べ学習」をする。

ポイント:親子で一緒に学ぶ姿勢を見せることで、子どもも学びに興味を持ちやすくなります。

まとめ:天才に頼らない学び方を育てよう

子どもたちは「すごくできる人の結果」しか目にする機会がありません。だからこそ、意図的に「やり方」を共有する場を作り、真似できる機会を与えることが重要です。ロジムでは、学びの場を通じて、子どもたち同士が良い影響を与え合う仕組みを提供しています。

「あの子は天才だから…」という思考停止を卒業し、「どうすれば自分もできるようになるか」を一緒に考えていきましょう。

さらに理解を深めたい方へ!

ロジムのYouTubeチャンネルでは、代表の苅野が「学習に関する悩み」「社会/教育情勢」「中学受験」などについて、ご紹介しています。
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