心理的安全性と批判的思考:子どもの考える力を伸ばす秘訣

批判的思考とは?

「考える」ことの基本に「批判的思考」というものがあります。

批判的というと「性格が悪い!」と反応されることもありますが、批判的思考とは、物事を多角的に捉え、本当に正しいのかを検証する姿勢のことです。

  • 本当にそういえるのか?
  • 本当にそれだけか?

の2つの角度からチェックを入れる姿勢のことです。

たとえば、「計算ミスが多いから毎日計算練習をしよう」という考え方に対して、次のように問いを立てることが批判的思考の第一歩です。

  • 本当に計算練習でミスがなくなるのか?
  • 他にミスを減らす方法はないのか?

このように、一つの答えにとらわれず、論理的に考える力を育てるのが批判的思考です。これは中学受験や将来の学びにおいても重要なスキルです。

親子で批判的思考を育むには?

批判的思考は、親子の会話で簡単に取り入れられそうに見えますが、実は注意が必要です。子どもが議論に慣れていなかったり、親子の間に緊張感があると、「否定されたかも」と感じてしまい、素直に考えを伝えにくくなることがあります。

そのために重要なのが、「心理的安全性」を確保することです。

心理的安全性が子どもの思考力を引き出す

心理的安全性とは、「間違いや失敗をしても否定されない」と感じられる状態のことです。この状態が整っていると、子どもは自信を持って意見を述べたり、試行錯誤に取り組むことができます。

逆に、心理的安全性がないと、子どもは間違いを恐れ、発言を避けるようになります。親がまず意識的に安心できる環境を整えることが、批判的思考を育てる第一歩です。

心理的安全性を高める3つのポイント

  1. 発言を褒める
     「それいいね!」「よく気づいたね」と、子どもの発言そのものを肯定的に受け止めましょう。これにより、子どもの自己肯定感が育ちます。
  2. 否定せずに最後まで聞く
     子どもの話を途中で遮らず、最後までうなづきながら聞くことが重要です。話しやすい雰囲気を作ることで、自己表現力が伸びます。
  3. 間違いから学ぶ姿勢を評価する
     間違いを指摘する際には、「ここをこうすればもっと良くなるね」と改善点を前向きに伝えましょう。子どもが失敗を成長のきっかけとして捉えられるようサポートします。

親子で楽しむ批判的思考

心理的安全性を意識した環境で、親子で一緒に批判的思考を実践してみましょう。

例えば、日常会話の中で「本当にそうかな?」「他にも方法があるかもしれないよね」と問いかけるだけでも、子どもの考える力が育ちます。親子で試行錯誤を楽しむことが、子どもの論理的思考力意見交換スキルの向上につながります。

まとめ:心理的安全性で未来を育てる

批判的思考を育むには、心理的安全性が不可欠です。子どもが間違いや試行錯誤を恐れず、意見を発信できる環境を整えることで、親子の対話はより豊かになります。

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