「国語読解教室へようこそ 2」で、
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登場人物の心情は、
①登場人物の言動
②風景
などに言いかえられています
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と書きました。
本日は②についておはなしします。
作者は物語における神です。
風景も心情を言いかえたものとして設定することができます。
よくいわれるのは、天気ですね。
登場人物がうれしいときは晴れていて、
登場人物が悲しいときはくもりや雨になっています。
「風景+心情」を「情景」とよんでいます。
情景描写から心情を読み取る問題は、
コツをつかむまでだれもが苦労する問題です。
心情を読み取る問題の最高峰といえましょう。
ロジムでは早い段階で最高峰にふれてほしいと考え、
5年国語添削プリント偶数回で多く扱っています。
平成17年度桐朋中/大問一/問九/佐藤雅彦「マック」
この情景描写の読み取りは秀逸ですね。
解答のポイントは、
情景描写と心情の重ね合わせの部分(共通点)をみつけ、
なんとか心情を盛り込んで、記述を仕上げることです。
もちろんここでも「心情」は
「できごと」をていねいにひろっていくことで
つくることができますね。
このつづきは、次回……。