せいろそばがはこばれてきました。
「つゆがからいって、本当だね」
「すこしつけるくらいでちょうどいいよ」
「そういえば、
シロクマがあぶないってきいたけど」
そばをすすりながらラグルスくんがいいました。
「ボク?」
「ちがうよ。ホッキョクのシロクマだよ」
「えっ、どういうこと?」
「ホッキョクの氷がへっているんだって……」
「なるほど。とすると……」
どうもシロクマにあまりくわしくない白くまくん。
ラグルスくんがつづけていいました。
「シロクマは春と秋に氷の上で狩りをしているんだよ」
「ほお……何をつかまえてるの?」
「氷の下にいるアザラシだよ」
「WWFの調査によると
地球温暖化で氷がとけるのがはやくなって
十分な食料が確保されず……
母乳の脂肪分がへって……
子シロクマの生存率が低くなっているそうだよ」
「何とかしなくちゃ」
オレンジ色に燃える白くまくん。
このつづきは、もう少し先になるとおもいます……。