生徒が問題をつくることで読解力が圧倒的に伸びています

「説明するにたつことで、理解力やコミュニケーション能力が高まる」というのは我々が日頃から生徒に実践してもらっていることですが、坂原先生の国語の授業ではさらに一歩進んで「問題を作ってみる」という仕掛けによって生徒の読解力を高めています。この日は、「選択肢を作ってみよう」という授業でした。

国語の問題の選択肢は文章を正しく読めているか?を問うものです。
つまり誤りの選択肢を考えることは「どのような読み間違いがありうるのか?」を考えることになりますので、論理的構造や言葉の意味などについて深い理解につながります。
「明らかな誤読」だけでは選択肢を作れません。
 
 

みんなで「この選択肢はどこがまちがっているのか」を説明しあいます。

 

先生も普段どのように作問しているのか。どのような読み間違いが多いのかを説明します。

子どもたちは「作問」という責任のある立場をとても楽しみます。冒頭の「説明する立場」も同様ですが、責任感が気分を高揚させ非常に細かい点まで考えるようになります。
 
「解けるようになる」ではなく「読めるようになる」を考える。そしてなにより子どもたちが楽しんで考えるようになる仕掛けのある授業です。