【ロジスペ】エネルギー問題

毎年恒例のロジムスペシャル。略して「ロジスペ」。

 

今年は辻川が担当し、理科とか社会とか言ってないでもっと全体的なものの見方をしてみましょう。というテーマを持って実施しました。

そうしたら、自分の知らない「何か」に対してもっともっと興味をもてるはずですし、そこから1人1人が自分の新しい可能性を見つけることもできるかも知れません。

 

授業素材として採用したのは「エネルギー問題」です。具体的には例えば、

・化石燃料の枯渇問題 ・原子力の使用の可否 ・再生可能エネルギーの研究開発

・二酸化炭素の増加による温暖化問題 ・世界各国のルール作成 などなどなど・・・

どれ1つ取っても、問題点として認識した後に解決策を探るのが非常に難しいですよね。というか、誰もが納得できる解決策を僕たちが考えつくようなら、もうとっくにどこかの誰かが解決しているはずです。将来的にその誰かになってほしい。そのためには考え続けるしかないんです。

と、いうことで、考えのベースになる知識(の表面)を1日目に。その知識を基に、考えられるだけ考えてみようというのを2日目に置いて実施しました。

 

1日目

まずはそもそもエネルギーって何なのよ?という点から説明。ただし、今回の目的に合わせるために伝える内容の大枠は決めていましたが、流れは参加者たちに任せることにしていました。興味関心の赴くままに・・・ってやつです。

20150824-01エネルギーとは・・・の説明。この後エネルギー利用の歴史について話しました。

人類が使えるようになったエネルギーを順番に書いていくと大雑把には、自分(食べ物)→火→家畜→蒸気→電気といった流れです。

20150824-02

エネルギー問題と切り離すことのできない空気中の二酸化炭素割合の増減について

これはご存知の方がいるかも知れませんが、二酸化炭素の増減が氷河期と間氷期のサイクルをもたらしているわけではないと考えられています。それぞれのサイクルに直接の原因(だろうと思われる事象)があります。むしろそのサイクルに合わせて二酸化炭素濃度が変化していっているというのが現在の一般的な結論です。なんと話していくうちにそのことにうすうすながら気づいた参加者がいました!鳥肌がたちますよこれは。

 

2日目

1日目の学習が終わり、宿題として、資源・歴史・発電方法・地球温暖化・気候変動枠組条約の5つのテーマから1つを選び、30分だけ調べてみることを課しました。本当は好きなだけと言いたいところですが、30分だけです。

そのうえで2日目は自分の考えを表現する練習。

20150825-01

このような問題を2題扱いました。本当は3題やれたらいいなぁと思っていたのですが、今回の参加者たちは色々考えをしゃべってくれるので、2題だけでした。上の写真にある問題の話をしているときに書いたものが下の写真(左半分)です。

20150825-02

知識パートがたった2時間しかなかった中でよくここまで要点整理ができたと思います。

右半分は、エネルギーに関することがなぜ「問題」としてクローズアップされるのか、自分たちでその重要性に気付いてもらうために考えてもらったものです。

標準的なものもあれば、模範解答的なものもある。考えさせられるものもある。今改めて見てみると、いいですね。短時間で考えてもらったものなのに。子供たちの柔軟さが伝わってきます。

 

今後も知的好奇心を刺激し、喚起するプログラムを提供できるように、僕自身も色々気になることを調べ、考え、体験し続けていこうと思っています。考えることってやっぱり楽しいですよね。
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