「なぜ小学生が勉強しなくてはいけないのか」というよくある問について考える

「なぜ小学生が勉強しなくてはいけないか」

小学生を「小さい子」等言い換えればおそらく100年以上前から繰り返されててきた疑問でしょう。

この問に対する答えは明確で、

「学ぶ方法を身につけるため」です。で、なぜ、「学ぶ方法」を身につけなくてはいけないのか。それは、今後、好むと好まざるにかかわらず学び続けないと自立して生きていけないからです。「学び慣れ」が必要だからです。

おそらく今の小学生が社会に出る頃、その小学生のお父さん・お母さんがしてきたようにして職を得ることは難しくなるでしょう。単純作業はITと賃金水準の低い外国人労働者が担ってくれます。また、おっさん・おばちゃんどころか、じいさん・ばあさんとも仕事を取り合わなくてはいけません。

今の小学生たちは、将来、今は存在していない仕事についているだろうという意見をよく耳にします。まったく同意です。

そんな中、経済的に、精神的に自立して生きていくために必要なのは、学ぶスキルを持っていることです。手に職が大事なのではありません。手が学ぶことに慣れていることが大事なのです。

大学入試で学習を終えてしまった今の多くの大人には想像できないレベルで、今の小学生は一生学び続けないといけなくなります。大学入学のためどころか、大学卒業しても、事あるごとに猛勉強をして最先端の事象を理解し、応用方法を考えないと食っていけないのです。そして困ったことに、学びに慣れていないと、大人になって急にそれはできません。

以前、多くの大人が、小学生からの「なぜ勉強しなくてはいけないの」という問に歯切れよく答えられませんでした。

しかし、今、明確に「それは『学ぶスキル』を身につけるため」「学ぶことに慣れるため」と答えられます。世の中って本当に変わったのだなと思います。

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