小6算数A 第14回

試験中に「自分だけ出来なかったらどうしよう・・・」という思いで頭がいっぱいという生徒がいます。「他人のことがあまりに気になってしまう」という性格は、受験においてはかなりのマイナス要因です。マイナス要因になるだけでなく、そのような性格の強い生徒は、受験を通して大きなダメージを負うことがあります。なぜなら受験勉強は常に「出来ないことと向き合う」ことを強いられるからです。よくある習い事を一通りこなして、お行儀もよくて…というお子さんは特に「出来ない」ということに慣れていませんし、従って「頑張ってもなかなか出来るようにならないことに粘り強く取り組む」ということも出来ません。精神的に耐えられないのです。そして多くの場合その保護者も耐えられません。
中学受験のために必要な学力は?と聞かれることが多いのですが、それは「強さ」です。「負け」を経験として受け入れられる「強さ」は必須です。お子さんの「出来ない」場面に遭遇したときに、頭に血が上ってしまう保護者の悪影響は非常に大きいものです。「出来ない」を普通に受け止めて、前向きに立ち向かう後押しをしてあげる。それが大事です。
本田選手の言葉:人生では絶対にコケる。子供のうちにコケておかないと、大人になってうまくコケられなくなる。

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