どうでしたかと言われると

新学期ということで、授業後の保護者会が多くのクラスで行われています。
色々な方に「今年の入試はどうでしたか?」と聞かれました。「どうですか?」は質問を受ける側が何を答えるのかわからないので使わないようにしましょうとロジカルシンキングのテキストに書かれていますし、インタビューでは禁句と言われるのですが、それはさて置いといて。総括的な感想。

(1)事前の入試は大きな学び
ロジムの場所柄、1月20日からの千葉入試は進学意志も高く是非合格したいところ。というわけで、練習は1月初旬の地方校&埼玉校。今年は、ここでありとあらゆるマイナス事態が発生。計算ミス、読み間違いなど信じられないミスが連発。事前は「調子に乗らせて」という考えもありますが、私は「ミスをしたらきちんと落ちるレベル」を受けさせる方針。講師全員フォローに大忙しとなりましたが、「本番での学び」はやはり大きくその後の連勝に大きく貢献したと思います。

(2)よう合格したな
受験予定表をぱらぱらと見てみると、全員第2志望までにおさまったようだ。頑張った生徒は合格したし、たいして頑張っていない生徒まで合格している。調子に乗って、家で寝っ転がってゲームに興じている姿が目に浮かぶ。こんなにうまくいくことはあまりない。彼らにとっても、ロジムにとっても。

(3)定員と受験者レベルの不均衡
合格最低点を見ると、やはり塾のテキストで見たことがあるレベルの問題を積み上げると到達できる。これは「基礎力重視」といえば聞こえがいいが明らかに定員が多いことによる最低点の低下だろう。それぞれの学校の特色といえる試行錯誤型の問題を白紙にしても(むしろ白紙にしたから?)合格できる。こういった状況は、すぐに「合否に関係のなさそうな問題はやらない」という動きにつながってしまいます。学校の先生達は、入学時ですでに学力差に苦労しているようですが、彼らも突然学校規模を半分にすることはできないでしょう。
「合否どうこうではなく・・・が出来るようになることを目指す」が小学生の勉強のあるべき姿だと思うのですがね。普段勉強しない人からの「〜中対策をして欲しい」という要望の本質は、「出そうな問題だけ教えて欲しい」だったりするので、私は信念を持って無視します。

(4)最後はやはり自己管理
「自分の弱点はなんなのか、やるべきことはなんなのか」といった自己管理能力が最後の伸びを決める。色々な情報が溢れていて、親がやると効率よく進むような錯覚に陥りますが、最終の直線では自分で出来る生徒が駆け抜けていきます。

(5)正気を保つことも大事
とりあえず、入試当日にぶちぎれている保護者多すぎです。電車の中で確実に複数人います。子供にマイナスにしかなっていないことに気づかないのでしょうか。気づかないのでしょう。

印象に残った電車での一コマ
同じ塾であろう二組の親子。一人は社会の暗記。一人は居眠り。居眠りしている子の親が子供の頭をぶったたいて起こす。「〜ちゃんを見習いなさいよ!!!」我が子どころか、黙々と暗記していたとなりの友達の気持ちまで動揺させる愚行。周りの受験生も「受験は戦争だ」と思ったかもしれません。

印象に残った見送りの一言
「見直しすんのよ!!昨日の二の舞はごめんよ!!」
肩を落として門の中に吸い込まれる受験生。応援に来ている塾の先生達全員が「がんばれ!」と心の中で応援したことでしょう。

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